現行アンビエントシーンの最重要アーティストTim Hecker(ティム・ヘッカー)、待望の初来日決定!
カナダはバンクーバー出身のTim Heckerは、
10年以上の長きにわたりアンビエント・ノイズ・ドローンシーンを牽引してきた人物。
ATP(All Tomorrow's Parties)、MUTEKなど海外の大型イベントへの出演経歴も多く、
また今年2月にはSigur Rosの春のUSツアーをサポートすることも発表されるなど、世界的に活躍し高く評価されています。
音そのものに対するアプローチに多様性をもたらし、
多くのミュージシャン・リスナーの耳を変革させたといっても過言ではないTim Heckerの初来日ツアー。
240V駆動のFUNKTION-ONEという国内屈指のサウンドシステムを誇る東京・WWWと、
関西では唯一の公演となる京都・METROで行われます。
<Tim Hecker初来日へ寄せて、音楽ライター 三田格氏からのコメント>
ミル・プラトーからリリースされた『レイディオ・アモーレ』(2003)が始まりだった。
テクノ/エレクトロニカはこの時、初めてゼロ年代のアンダーグラウンドを席巻したドローンと接点を持つことになった。
ひたすら気持ちよければよかったアンビエントはとくにそのセールス・ポイントを失い、
耳を覆いたくなるような瞬間を経験しながらもアンビエント・ドローンとして新たなタームを歩み始める。
ティム・ヘッカー自身もアンビエントやノイズを呑み込んだドローンの多様性にこだわり、その裾野を1作ごとに広げていく。
クランキーからリリースされた『ハーモニー・イン・アルトラヴァイオレット』(2006)はそのひとつの集大成であり、
アイスランドの教会で取り組んだオルガン・ドローンの 『レイヴデス、1972』(2011)は新たな方向性を示すものとなった。
昨年はOPNと組んだ『インストゥルメンタル・ツーリスト』も話題になった。
日本でつくられるアンビエントはいまだに90年代マナーのものがほとんどである。
それらがすべて古く聴こえてしまうのは間違いなくティモシー・ヘッカーのせいである。
(三田格)
Tim Hecker(ティム・ヘッカー)
カナダ、バンクーバー出身のサウンドアーティスト。モントリオール在住。
1996年以降、Kranky、Alien8、Mille Plateaux、Room40、Force Inc、Staalplaat、Fat Catなどのレーベルから一連の作品を発表。
ノイズや不調和、メロディーの交わりへの探求にフォーカスし、音そのものへのアプローチの多様化を促進させた。
彼の作品「Radio Amor」(2003 Mille Plateaux / 2007 Alien8 )は英・Wire誌上で2003年の重要な作品として選出され、
2006年には「HARMONY IN ULTRAVIOLET」(Kranky)がPitchforkの選ぶ2006年トップの作品になるなど非常に高い評価を得た。
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