去年クリスマス前のFLOPPY feat.Moodman & Noahito Uchiyamaから3ヶ月、今回のFLOPPYはBerlinからJan Krueger、東京からKABUTOを招いての開催。
Jan Kruegerは好きな人にとっては堪らない中毒性を持った存在である。いや、むしろ彼のDJを嫌いな人を見つけ出すほうが難しいかもしれない。
「エビで出汁を取ったラーメンです!」「国産A5ランクの肉のみ使用!!」そんなうたい文句やインパクトがあるわけでもない。でも確かにうまくて毎日食べたくなってしまう安心感がありながらシンプルなのに真似できないスパイスがエッセンスとして入っていて、確かにそれは1つのオリジナリティーとして成立している。
彼のDJは根っからのレコードコレクターらしく、新旧問わず様々なテクノ、ハウスをプレイするが、一度彼が操るDJミキサーを通すとJan Kruegerという音楽に姿を変える。
タイトでファンキーでそしてどこかファニー、クラブという場で発散すべき欲求、「踊る」という行為へ一番シンプルに直結する効能を途切れなくプレゼントしてくれる。豊平峡温泉のようなと言えば札幌市民にはわかりやすいかもしれない、押し付けがましさ皆無の優しい快楽がフロアーのありとあらゆる隙間で鳴り続ける。
近年「グルーヴ」という言葉の乱用が目に余るがJan Kruegerに使うのであれば少しも後ろめたさを感じない。彼はグルーヴを操れる数少ない本物のDJだから。
そして今回もう1人東京からKABUTOがプレシャスホールに初登場。今回で3回目の来札となりこの街ではJan Kruegerよりも知名度はあることは間違いない。FLOPPYに出演してもらったゲストとしては初めての2度目の出演である。ちょうど1年での再オファーという事実が厚い信頼を表している。FUTURE TERROR、CABARETと日本を代表する最強テクノ、ハウスパーティーでレジデントを勤めて来たとおり、彼もまた新旧、ジャンル問わず自分の色に曲達を変身させられる力を持った説得力のあるDJである。
デトロイトに大きく影響されたと語る通りUSフィーリンな煙さを感じるセクシーなミックスでフロアーをハメ続け、1月にはCABARETクルーとしてベルリン、ロンドンツアーを敢行し本場のオーディエンスから賞賛の声を獲得している。高円寺GRASS ROOTS、代官山UNIT/SALOONでレギュラーを獲得し、勢いのある若い世代のアンダーグラウンドなパーティーから、かたやageHaのメインまでKABUTOを必要とし毎週末のように東京のシーンへ貢献し続けている。
なんとも贅沢な日独アンダーグラウンドの共演、札幌からはレジデントのmomoとFABIOが迎え今回も忘れられない一晩ができあがることだろう。
料金
adv 2,500yen / wf 3,000yen / door 3,500yenこのイベントで問題がありましたか?
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