スウェーデングラミー受賞アーティストが見せる二通りの世界観
sonar sound tokyo、Future Terrorなど、重要イベントでプレイしてきたAndreas TillianderがついにAIRに登場。様々な名義を使い分ける事で知られる彼だが、今回はAndreas Tilliander、TM404両名義の違いを堪能するというより実験的なアプローチで臨む。プロデュースのみならずマスタリングエンジニアとしての側面も持ち、母国スウェーデンのグラミー受賞など、エレクトロニックミュージックを根幹から理解し創造するアーティストがどのようなプレイを見せるのか。共演には独自の解釈でエレクトロニックミュージックを紐解き、独創的なエッセンスを加えたライブとも呼べるパフォーマンスが話題のKobaがAndreasの2回のライブの間に三度登場する。
TM404
アンドレアス・ティリアンダーによるプロジェクトTM404のライブセットが初めて披露されたのは2013年の1月にBerghainで開催されたCTM Festivalでのこと。この公演を皮切りに世界各国で公演を重ね、アナログ機材を駆使したライブセットで多くの人々の心を掴んできた。彼のファンだと公言するリッチー・ホウティンによって、イビザで行われたイベントEnterに2度、そして、モントリオールのフェスティバルMutekにも招へいされている。状況に応じて、ダビーなチルアウトセットを組むこともあれば、激しいテクノセットもこなすTM404のパフォーマンスは、ラップトップ中心のアーティストのそれとは一線を画している。複数台のTB303、ドラムマシン、エフェクター、そして、サンプラーから繰り出させるサウンドは生き物のように生々しく、まさに圧巻の一言だ。2013年には、Kontra-Musikよりファーストアルバム『TM404』を発表し、深淵に響き渡るディープなサウンドスケープを描いてみせた。アンドレアス・ティリアンダーは、TM404の他にもMokira、Lowfour、Svaag、本名名義など様々なプロジェクトを使い分けながら活動している。15年以上に及ぶキャリアを通じて培われた感性から紡ぎだされるサウンドに間違いが無いことは言うまでもない。是非とも現場で体験して欲しい。
Koba (form.)
線の細いキック、マシンノイズが混じったハードウェア産ベースライン、硬質なハイハット、ダブルアクションのスネア。
徹底したマテリアルの配置と、その裏側から大きくうねり次第に厚みを増していくグルーヴに抱き合わせた「緊張感」と「高揚感」を投げ込むDJ/プロデューサー。「温度」に固執した楽曲の選定は、ミニマルミュージックの根底に在る「変化に伴うリズムの層と層の浮き沈み」を簡潔に提示し、そこにオリジナルの素材を組み込む事で確立するサウンドは、テクノ/ダブの解釈を広義に着地させる。2010年より、音楽行為において「演奏」に到達するまでの着想を様々な媒体でコミュニケートする極建設的DJレーベル「form.(フォーム)」を展開。翌2011年には、レーベル初のリリースとなるミックスCD「Thought to Describe」を発表。自身のダブプロダクトを再認識する為のライブレコーディングをコンポジットした。現在は「form.」の企画・運営と、「SOLISTA」にてレジデントDJを勤める。
form. http://www.form-room.com
料金
¥2000(1D) w/f ¥1500(1D) AIR members FREEこのイベントで問題がありましたか?
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