革新というアイディアが元に生み出されたジャンルであるドラムンベースは、近年その勢いを全くと言っていいほど失っていた。だからこそ2009年に登場したAutonomicが新鮮に感じられたのだ。しかし、Instra:mentalのメンバー2人は共にBPM170のシーンから去り、D-BridgeのExit Recordsはビートレスなアルバムから強烈なビートの12インチまでをもリリースできるマルチな方向性を持ったレーベルへと姿を変えたため、現時点でAutonomicの自由奔放なアプローチが生み出した新たな可能性へ挑戦しているレーベルの数は非常に少ない状況だが、Samurai Musicはそういったレーベルの中で最も勢いがある存在と言える。

ベテランDJ、レコードショップのオーナー、ディストリビューターと様々な顔を持つPreshaによって率いられるSamurai Musicは、かつてのシーンには必要条件だったある「リスク」を背負っており、ビートレスで壊れたような音楽をリミテッドの形態でリリースしているサブレーベルHoroを抱えている。例えば最近HoroからリリースしたアーティストFISのトラックは、現在右肩上がりで音数が増えていくシーンの中で非常にミニマルなサウンドを展開しており、「音楽ですらない」と評価される時もある。しかしSamurai Musicの最新コンピレーション『Way of the Samurai 2: Code of Honour』には、そのようなミニマルなサウンドがぎっしりと詰め込まれている。この2枚組CDは、ドラムンベースの次を担う可能性があると言われているこのレーベルの入門編として最適だ。

最近あなたが最も注目しているプロデューサーの1人はClarityですよね。今日のインタビューはここから始めたいと思います。彼をそこまで気に入っている理由は何でしょう？

ドラムンベースを極限まで音数を減らしつつも、ドラムンベースのエキサイティングなパワーを保っている部分が気に入っている。奴は凄くオリジナルな存在だと思うし、最近そういうスタイルを持っているアーティストはレアだ。ドラムンベースのアーティストの大半は何かを参考にしている感じが強い。Clarityも初期にはそういう部分が見られたが、今は違う。Clarityのサウンドを聴けば、奴が他の誰とも違うことが分かる。俺はテクノ、そしてもっとレフトフィールドでアブストラクトなエレクトロニカに凄く興味があるから、奴のサウンドが凄くピッタリくる。Clarityのトラックが打ち出すトーンはひとつだが、絞りこまれた強度がある。

彼のサウンドに似ているなと感じたのは、Loxyの最新のアルバム位ですね。

ああ。要するにドラムンベースは「ドラム」と「ベース」からスタートしたということだ。時間の流れと共にドラムンベースのトラックの音数は凄く多くなり、やり過ぎな感じが生まれてしまった。しかし、過去5年間は、ミニマルな方向へ戻ろうとしている。トラックに隙間があれば、個々のサウンドはもっと大きく聴こえる。そしてこういうトラックはクラブ向けに作られていて、つまり、こういうトラックがクラブでプレイされた場合、スピーディーで音数の多いトラックに慣れてしまっている客は、どうやってダンスしたらいいのか考え直さなければならない状態になる。ただ、そうやってフロアで客が考えてくれる時があれば、トラックが全く機能しない時もある。あとは、こういうトラックを2曲プレイした後で、このままじゃフロアから人がいなくなると感じて方向転換をしなければならない時もある。こういうトラックを受け入れられる客もいれば、ダメな客もいるということだ。DJならばその事実は受け入れなければならない。

しかし、例えばこういうサウンドを繰り出すLoxyを聴きに客が来ているような状況なら、彼はこういうトラックを連続してかけることができる。フロアはテクノを聴いてトランス状態に入っているような感覚で、グルーヴにハマるのさ。これはしっかりとピークがあるような最近のドラムンベースから得る感覚とは違う。大半のダブステップと同じで、最近の殆どのドラムンベースのトラックは30秒間のピークに向けて作られているが、こういう音数の少ないドラムンベースは「通して聴く」という「体験」が重要だ。

あなたのプレイを一度聴きましたが、こういう音数の少ないトラックが機能していて驚きました。

まずは客をテストして見極めていく。DJは、客と一緒にその場を作っていくわけだから。自分のプレイを強要して、フロアの人数を半分に減らすようなことはできない。しかし、客をテストするのは面白いよ。そしてこういうサウンドにオープンな客がいる時の感覚は何事にも代えがたい。

こういうトラックをプレイするDJの数は増えていますか？

例えばLoxyは殆ど毎回プレイしている。しかし、彼はセットを方向転換させるタイミングも理解しているDJだ。あとはSkepticalも凄く良い。彼はそういうエネルギーが備わったトラックを選ぶのが上手い。Doc Scottもそうだ。こういった連中は自分がDJだということをわきまえながら、こういうトラックでフロアを前進させて、グルーヴにはめていくのが好きなのさ。DJっていうのは客を楽しませながら、自分も楽しませる。そういうものだ。

別のインタビューで、コンピレーションの2作目は1作目よりもまとめるのが簡単だったと言っていました。その理由は何でしょう？

当時レーベルはまだ立ち上がったばかりだった。最初のコンピレーションは2年目にリリースしたが、実際はその1年前から準備していた。そのリリースの後、2009年から2012年にかけては、カタログを見れば分かる通りアーティストの数が増えたし、マーケットも変化した。アナログを切っているレーベルの数は少ないし、誰かの作品をリリースしているレーベルも少ない。例えばCalibreのレコードをリリースした時、いきなりレーベルの重要性が高まったし、俺が自分の音楽に対する考えやレーベルをやる理由について語っているインタビューでさえもその価値が高まった。プロデューサーたちはその考えに賛成したり、親近感を感じてくれたりして、連絡をくれる。勿論くれない時もあるが、それはそれで別に構わない。みんな違うわけだから。ただ俺は自分独自のものを生み出そうとしているのさ。

マーケットが変化したということですが、どう変わったのでしょう？

今はドラムンベースを作っている人の数が、リリースされる数よりも多い。5年前と比べると、作られてはいるものの、リリースされないトラックの数がかなり増えている。これはレーベルの数が以前より少ないことが理由だ。活動場所が無くなったというか。売上枚数的に同じグループに括られる小さなレーベルは山ほどあるが、そういう俺達のようなレーベルと、もっと売っているレーベルの間には凄く大きな隔たりがある。

「ウォール街を選挙せよ」と同じ現象ですね。

いや、本当にそうだ。まぁこれには良い面も悪い面もあるが、とにかく自分の好きなことを続けることだね。

あなたはニュージーランドでテクノ／ハウスDJとしてキャリアをスタートさせたんですよね？

ああ。俺は1995年、1996年にクラブでレジデントを務めていた。夜の10時から朝の6時位までプレイしていたね。ディープハウスからスタートして、ハードテクノまでプレイした後に、ドラムンベースや初期ジャングルを1、2時間プレイした。そしてそこからまた変化していくような感じだったよ。当時はレコード店で働いていて、テクノやハウスのレコードを大量に買っていた。

最初ドラムンベースについては半信半疑だった。しかし、Goldieの『Terminator』を聴いて、「こりゃ凄すぎる」って思った（笑）。当時はハウスのパーティーでたまにプレイする生活だったが、ドラムンベースに夢中になった。DJを初めて12年位経ってから、ようやく他のジャンルを聴いて、そのレコードを買い始めたってわけさ。ドラムンベースには本当にいきなりハマったのさ。

あなたはプロモーターとして活動を始め、ニュージーランドにアーティストを呼ぶようになりましたね。

ああ。メインルームがトランスとハッピーハードコアのパーティーでDJをしていて、俺は当時住んでいたニュージーランドのクライストチャーチで、あまり知られていなかったドラムンベースだけのパーティーをやろうと思った。始めるまでは少し時間がかかったが、その後は大ブレイクした。UKからのアーティストなら誰を呼ぼうが、パーティー当日のかなり前にソールドアウトになったよ。当時は凄かったね。

その現象はニュージーランド独特のものだったのですか？　それともオーストラリアも一緒だったのでしょうか？

オーストラリアも一緒だったと思う。人口は彼らの方が当然多いわけだから、訪れたアーティストの数も多かった。だから彼らの方が少し進んでいたね。しかし、ニュージーランドのシーンは音楽的には別の方向へ進んでいった。オーストラリアはもっとジャングルな方向で、Kenny Kenなんかが凄くビッグな存在だった。一方ニュージーランドはなんというか、方向性について色々批判もされたが、要するに好きなアーティストだけを呼んでいた。「みんなの意識を変えてやる」みたいな感じじゃなくて、単純に自分たちの好きなようにやっただけだ。Ed RushやDoc Scott、Kemistry & Storm、Grooveriderなんかを呼んだ。本当に最初からMetalheadz全開のサウンドだったよ。あと俺たちはMCを呼ばなかった。最初の2、3年は1人として呼ばなかったよ。これでニュージーランドのドラムンベースに対する姿勢が出来上がった。彼らがニュージーランドで初めてプレイしたのを聴いた時は本当に素晴らしい気分だったね。あとは客が「この音楽が何だかよく分からないけれど、最高だよ」って言っている姿を見るのは嬉しかった。

「レーベルの運営はアートだと思っている」

レーベルのスタートについて教えて下さい。あなたはSamurai Musicを始める前からレーベルを手掛けていましたね？

ああ。90年代に他の奴と一緒にSubtronix Recordingsというレーベルをやっていた。ニュージーランドのアーティストをアナログでリリースしていくというコンセプトに挑んでいたんだ。しかし、俺達がレーベルを立ちあげてアーティストをプロモートしようと思ったら、彼らも自分たちのレーベルを始めてね。「あぁ、そうか…」という感じで取り残されてしまった。だから海外のアーティストのリリースを増やしたが、必然的に終わりを迎えた。それで、俺は当時ディストリビューターなどの仕事もあったから、レーベルはそのまましばらく放置しておくことにした。しかし、リリースする必要があると感じたトラックが段々集まってきて、またレーベルをスタートさせることを考えるようになったのさ。本当に自然な成り行きだったね。まずディストリビューターのST Holdingsに電話をしたよ。彼らからレコードを買ってニュージーランドへ輸入している繋がりがあったからね。で、ST HoldingsのChris Parkinsonに「こういうアイディアがあるんだ」って30分位話しまくったら、「OK。わかった」って言われたよ（笑）。

俺はレコードのリリース、そしてレーベルの運営など全てはアートだと考えている。凄くクリエイティブなプロセスだし、自分の性に合っている。誰かがトラックを送ってくれて、それがリリースになりそうなものだった時は凄くインスピレーションが沸いて、そのリリースに関するプロジェクトを考えたりする。今はただ12インチをリリースしているだけでは飽きてしまうね。今はそういう単純な作品が多すぎるように見えるし、俺は毎回違ったものを生み出していきたい。

最近、「ようやくSamurai Musicのサウンドが掴めてきた気がする」という趣旨の発言がありましたが、掴めたのはいつのことですか？　そしてそれまでにどの位時間がかかりましたか？

約4年かかったね。冗談抜きに。独自のサウンドだとしっかりと感じられるようになったのはまだ去年の話さ。たまに他のレーベルからのリリースが決まっているレコードをもらって、「ああ、逃したな」と思う時がある。最近ロンドンで開催したSamurai Musicのパーティーで、Skepticalがそういうトラックをプレイしたんだ。俺は「ワォ、今のトラックなんだ？」って思ったよ。それで次の日にそれを作った奴に会ったんだ。それまで奴とは1回も話したことが無かったが、その場ですぐ契約した。リリースしなきゃと思ったのさ。

Tokyo Proseはレーベルを代表するアーティストだと思いますが、彼とどうやって出会ったのか教えて下さい。

Samに最初に出会った時は…　当時2人で活動していて、2人とも名前がSamだったから最初はかなり混乱したね（笑）。奴らはまだ若かったが、大量のトラックをMySpace経由で送ってきた。既に才能を感じさせるものだったよ。

彼らのトラックから何を感じ取ったのでしょうか？

こいつらはトラックを作れるなと強く感じさせるセンスがあった。プロダクションレベルはまだまだだったが、素晴らしいトラックだった。そして最終的にリリースしたいと思えるトラックを聴かせてもらった時、「俺と長期で仕事をしたいか？」って訊ねたのさ。奴らは気楽な奴らでね。今は1人での活動になっているが、奴は音楽じゃない仕事に就いているから、音楽は奴にとってはただの遊びだ。奴は次のギグがいつになるか心配していないし、空いた時間で音楽を作っているだけだ。だからお互いにプレッシャーがかかっていないし、なるようになる感じでやっている。

あなたは来年彼のアルバムをリリースすることを発表しましたよね。

ああ（笑）。アルバムを制作するという話はたまにする程度だった。そして俺が発表したことで、本人は制作が本当に決まったことを知ったのさ。俺は奴にちょっとした刺激を与えたかった。奴は、自分にはアルバムを作れる力があるって誰かから認めてもらう必要があったのさ。

アルバム用のトラックはもう聴きましたか？

勿論。既に2、3曲は決まっている。しかし、残念ながら奴がどこかでプレイした1曲がYouTubeにアップロードされてしまったよ。

YouTubeにトラックがアップロードされてしまうのは、特にドラムンベースシーンでは大きな問題ですよね。

これはダブプレートというカルチャー、そしてトラックをリリースしないで手元に置いておくことから生まれている問題だ。トラックを作って1週間後にリリースするなんて不可能だということを人々は分かっていない。それが可能だと思っている。しかし、それは現実問題としてはありえない。実際はしっかりとプランを立てなければならないんだ。しかし、奴らは耳にした瞬間にいつそれがリリースされるのか知りたがる。そしてこちらがいつになるかを言わないと、文句を言ってくるのさ。だからそのトラックが何なのかは教えない方がベターだ。別に俺は上から物を言っている訳じゃない。単純にリリースは難しいということだ。B面用のトラックを待ったり、アーティスト側が気に入らなくて修正する間待たされたりすることはよくある話さ。あとは他のレーベルからのリリース予定が詰まっているアーティストもいる。そして、そういう状況との兼ね合いですぐにリリースしないでいると、プレイした時に、「もうそのトラックは古い」と言われてしまう。しかし、俺としては、「どうしろっていうんだ？　（プレイしないで）パーティーの流れを切るわけにはいかないだろ？」と言いたいよ。凄くデリケートな問題だ。

来年はもう1枚アルバムをリリースするらしいですね？

そうさ。Clarityがリリースする。奴はまだ大学生で、勉強や他のことで色々忙しい。しかし、制作に入ったらすぐにリリースできるだろう。ちょっとトランシーでスローなトラックをいくつか作っている。今トランシーと言ったが、単純にリズムがそう感じさせるってだけの話さ。奴がトラックを送ってきた時、俺は「これは5分だけど、15分に出来るか？」と頼んだ。そういう感じの音楽だよ。音数の少ないトラックに基づいているアルバム全体としてのアイディアが凄く楽しみだ。まぁ、それは既にLoxy & ResoundがExitからリリースしたアルバムでやっているがね。とにかく、ClarityとSkepticalはアルバムを作ってもらいたいアーティストとして考えている。というのは、ドラムンベースの未来へ挑戦するような作品になると思っているのさ。Clarityの新しいトラックを聴いた時、俺は何かしなければって思った。そして奴にすぐ連絡を取ったよ。

ドラムンベースに先鋭的なパワーが生まれたのは、Autonomicの登場時が最後でした。

Autonomicは様々な形で扉を開放したと思う。当時はとにかくダンスフロアに特化したサウンドばかりだった。そしてPendulumがブレイクした直後だったね。全てのトラックの音数が多くて気忙しい感じだった時に奴らはドアを蹴破って、「おい、落ち着けよ！」と叫んだのさ。今音数を減らしたドラムンベースを作っている連中は、全員この時代のドラムンベースから大きな影響を受けている。音数の多いフロア向けのトラックを作っているプロデューサーにも影響を与えたと思うね。全員が彼らを意識していた。ドラムンベースを普段聴いている奴らは全員聴いていたよ。

「俺はHoroからのリリースで、リスナーに対してもう少し挑戦的なスタンスを取ろうとしている」

最後に訊ねておきたいのはFISのことです。彼とはどうやって知り合ったのでしょう？

俺がレコード店をやっている時、奴は静かに店に来ては、Autonomicのレコードを全部買っていた。最初に奴と話したのは、多分奴が『Consequence』の1枚目を買った時だ。その時奴は俺にCDを渡してくれたんだが、俺はしばらくそれを聴かなかった。で、ある日それを聴いて、「おいおい、こりゃ凄いぞ！」ってことになったのさ。そこから何回かクラブで会って話して、奴には「お前は何か特別なことをやれると思う」と伝えたよ。当時の初期作品はどちらかというと、あまりこういう言葉は使いたくないが、派生品のような感じでね。まぁ、明らかに誰かから影響を受けていたものだった。丁度奴はどういう方向に行きたいのか見出している時だったのさ。そして彼の初期作品の中で最高のトラックを俺はリリースしたんだ。

彼はそれ以降どんどん奇妙な方向へシフトしているように思えます。

間違いない。そして認められているという事実が、本人に好きなことをやらせている。素晴らしいと思うよ。誰かが奴にもっと普通の型にはまった作品を作れと言っているのを耳にする度に、俺は「自由にやらせてやってくれ」と言っているよ（笑）。奴の作品は簡単に感想を言えるようなものじゃない。奴の作品の多くは、最初「これはどうかな？」と思うものだが、2日も経てば、「こりゃもう最高だよ」ってことになる。そしてSamurai Musicの過去の作品と彼のサウンドの間に直接的な関係性を見出すことは出来ないが、俺はそこが気に入っている。Horoからのリリースで、俺はリスナーに対してもう少し挑戦的なスタンスを取りたいんだ。

俺はある程度自分が成長した時に、自分が受けた影響や自分の好みをはっきりと打ち出しているアーティストを通じて、新しい他の音楽に出会ったり、好きになったりすることができた。Horoではそれをやりたい。リスナーにはドラムンベースというジャンルを超えたものがあるということを見出して欲しい。そしてその音楽そのものを聴いて欲しいんだ。Insta:mentalとD-BridgeのPodcastが面白かった理由はそこにあった。奴らは、「これが新しい音楽、そして俺たちがそれを生み出すために影響を受けた音楽だ」ということを示したのさ。そしてそれを聴いて完全にやられた人たちは、「俺はDrexicyaなんて今まで聴いたことがなかったよ。これからチェックしてみよう」ってことになったんだ。

Samurai Music Mix

現在ベルリンに拠点を置くPreshaが12月のLabal of the monthのミックスを担当した。Horoのアブストラクトなリリース群からタイトで音数の少ないドラムンベースへと続いていくミックスを披露している。

Download: RA Label of the Month 1212 Mix: Samurai Music
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Length: 01:10:34