Dekmantel Festivalは、スタートしてからたった3年でエレクトロニック・ミュージック・シーンにおける年間カレンダーで最も開催が待ち望まれるイベントの1つへと成長した。回を重ねるごとにその人気は増してきているが、Dekmantelクルー（Thomas Martojo、Casper Tielrooij、Matthijs Theben Terville）はしかし、フェスティバルが大きくなりすぎることは避けたいという考えを確固としてもっている。2015年、アムステルダムセ・ボスの奥にある会場には、メインに加え、UFO、The Lab、Selectors、Boiler Room、そしてNTS x Red Light Radioという計6つのステージが設営された。毎日夕方になると、参加者は皆フェスティバルのナイトプログラムへ参加する為、アムステルダムの中心部にあるヴェニューMelkwegに移動する。Resident Advisorでは今年、同ヴェニューのTheatre Roomのキュレートを担当し、金・土・日の三夜に渡り、それぞれロングB2Bセットをお贈りした。

今年、2015年のDekmantelは人気DJ/ライブアクトが多数ラインナップされていたこともあり、会場は超満員。参加者はどこで踊るかを決めるのに大きなジレンマを抱えたに違いない。また、同フェスティバルはピュアな音楽体験にフォーカスしている一方で、Dekmantelチームは会場内のデコレーションやレイアウトを最高なものにする為に労を惜しまず、リラクゼーション・エリアやフードの屋台、サイト内のあちこちに置かれたビーチ・チェアなど、全ての要素がシンプルで完ぺきなハーモニーとなっていた。以下の写真やミックスから、この週末がいかに素晴らしいものだったかを感じとってもらえればと思う。

Mixes

Dekmantelのデイタイムの狂騒に日が落ちた後、参加者の注意は、アムステルダムで最も古く、最も愛されているヴェニューの1つ、Melkwegへと向けられる。巨大なMelkwegの中では、計4つのフロアから音楽が鳴り響いた。そしてRAには、三夜に渡るB2Bセットをプログラミングするという特権が与えられていた。Theatreという名前のその真っ暗なフロアは、アドベンチャラスなDJにはピッタリの空間であった。

Mark du Mosch VS DJ Overdose
ソウル、ファンク、ディスコ、ヒップホップ、エレクトロ、ポップ、そしてもちろん、ハウスとテクノーーロッテルダムとデン・ハーグが邂逅した金曜の夜は、Mark du Mosch VS DJ Overdoseが最高のパーティースターターを披露した。

A Made Up Sound VS Peverelist
彼らのセットが「この週末で1番最高のセット」だったと言う人がいるのを度々聞いた。2人が単体でも素晴らしいDJであることを考えると、驚くようなことではないだろう。5時間に及ぶ最先端のクラブミュージックと熱狂的なハードコアの後、フィナーレにはジャングルが飛び出す。

Inigo Kennedy VS Sandrien
Inigo Kennedyは、UKで最高峰の、そして最も尊敬されるテクノDJのうちの1人だ。一方Sandrienは、オランダで最高峰の、そして最も尊敬されるテクノDJのうちの1人だ。2人が土曜の夜にタッグを組み、あらゆるジャンルをカバーしたマスタークラスのセッションを繰り広げた。