Chapter

01

ベスト・アルバム

10月 2017年

Errorsmith
Superlative Fatigue
PAN

風変わりなパーティー・ロッカーの達人による、完ぺきにプロデュースされた荒れ狂うテクノ。

Various
Herdersmat (Part 9-15)
Mord

シーンのベテランからニューカマーまでが手がけた、ハードな（そして、時に狂気じみた）テクノ30曲。

Kaitlyn Aurelia Smith
The Kid
Western Vinyl

才能あるシンセアーティストが自身の声をフィーチャーし、キャッチーなヴォーカル、自然にインスパイアされたサウンド、そして変化に富んだエフェクトをたっぷりと詰め込んだ早熟なレコード。

Ziúr
U Feel Anything?
Planet Mu

Ziúrが、自身の張り裂けそうなエクスペリメンタル・クラブミュージックに新たな緊張感を加えた。

Blue Hawaii
Tenderness
Arbutus Records

カナダ人デュオが、魅力的なハウス／ディスコ・プロダクションに裏打ちされた一分の隙もないポップアルバムを完成させた。

Kelela
Take Me Apart
Warp Records

内省的でアトモスフェリックなR&BのKelela待望のデビューアルバムは、期待以上の出来栄えだ。

Lee Gamble
Mnestic Pressure
Hyperdub

Lee GambleがHyperdub初登場。挑戦的な構成でダンスフロア・ボムを完成させた。

STILL
I
PAN

デュオが活力溢れるデジタル・ダンスホールを通して、イタリアとアフリカの繋がり、そしてラスタファリズムを探求した。

Colleen
A Flame My Love, A Frequency
Thrill Jockey

Colleenが、シンセ中心とした柔らかな曲と瞑想のアルバムで、悲劇の美しさを表現した。

John Maus
Screen Memories
Ribbon Music

エレクトロニック・ミュージックにおいて最も腕のいいソングライターによる、心に残るシンセ・ポップ。

Read the review

Apple Music

Spotify

DJ Manny
Greenlight
Teklife

Teklifeの新星が、音数が少ないながらも破壊力抜群のフットワーク満載なLPを発表。

Various
CPU Remixes
Central Processing Unit

シェフィールド拠点のレーベルが設立5周年を記念し、エレクトロ、IDM、テクノ、アンビエントいう、同レーベルが持つ様々なカラーを詰め込んだリミックス集をリリースした。

02

ベスト・シングル

2017年10月

Fatima Al Qadiri
Shaneera
Hyperdub

Fatima Al Qadiriがアラブのクイア・アンダーグラウンドに飛び込んだ、彼女のキャリアの中で最も魅力的で、クラブ志向なレコード。

Samuel Kerridge
The Silence Between Us
Downwards

RAのMark Smithはこの超高速で超精密なエレクトロとテクノのEPを、“メタンフェタミンをキメたObjekt”のようだと表現した。

Read the review

SoundCloud

Joe
Tail Lift / MPH
Hessle Audio

Hessle Audioの謎のアーティストによる、奇妙なサンプルとキラーなリズム満載の超不思議なドラムトラック2曲。

Stanislav Tolkachev
Why Are You So Frightened
Pohjola

2011年発表、繊細なセンスとスタイルが漂うBPM140のテクノと、B面によりディープなトラックを収録したTolkachevのマストハブな1枚がリイシュー。

Various
დე / DE - Sounds From Georgia
Intergalactic Research Institute for Sound

ジョージアの素晴らしいテクノシーンで活動するプロデューサーたちのアンビエント・サイドを聴くことができる、目を見張るようなコンピレーション。

Read the review

SoundCloud

Klein
Tommy
Hyperdub

Hyperdubと契約したアヴァンギャルド・シンガーソングライターKlein。彼女が何故、ロンドンで最もエキサイティングでオリジナルな若きアーティストの1人なのか、これを聴けば分かる。

Ciel
Electrical Encounters
Peach Discs

注目度上昇中のトロント拠点のDJによる初リリースは、至福のブレイクビートから目を伏せて聴き入ってしまいそうなエレクトロ、そして露に濡れたようなディープハウスまでと幅広い内容。

Read the review

SoundCloud

K-Lone
Old Fashioned
Soundman Chronicles

ダブステップの重量感とChain Reactionのアトモスフェリックスが調和した、K-Loneによるヒリつく新作EP。

Barac
Pata Din Mijlocul Naturii
Lick My Deck

ルーマニア人プロデューサーが、ミニマルハウスをエモーショナルなメロディで彩る自身の才能を見つめ直した。

Read the review

SoundCloud

Neel
Calcata
Token

Neelによるピークタイム・ヴァイブ。トンネルを突き進むような張り詰めたテクノ3曲と、彼らしいどっぷりとハマれるアンビエントトラックの計4曲を収録。

Myself 69
Gilga V
Hidden Hawaii

常に魅力的なHidden HawaiiのGilgaシリーズ最新作は、正体不明のアーティストによるヴィンテージ・ダウンテンポとヒップホップ。

Read the review

Emptyset
Skin
Thrill Jockey

エクスペリメンタル・デュオによるアコースティックな作品。彼らの音楽の轟くパワーはちっとも失われていない。

03

ベスト・ミックス

2017年10月

- Andrew James Gustav
  the Volks Podcast 009
  
  ベルリンのClub Der Visionaereで録音された、3時間の最高のチューンたち。
- Nina Kraviz back-to-back Mumdance
  Live from Unsound Festival, Kraków 2016
  
  予想外のペアが、それぞれが持つ最もハードで最もイかれたレコードの数々を引っ張り出した。
  
  Omar-S
  Live At Dekmantel 2017
  
  Omar-Sが自身のアンセムを多数（本当にかなりの数だ）スピンした、Dekmantelでの2時間のアップリフティングなセット。
  
  Jana Rush
  FACT mix 623
  
  活動を再開したフットワーク・プロデューサーが、Traxman、DJ Rashad、DJ Earl、そして彼女自身のトラックをたっぷりと詰め込んだ激しいミックスで、シカゴの強さを見せつけた。
  
  Magic Touch
  HNYPOT 246: Moonlite Mix
  
  Damon Eliza Palermoが自身のハウス・コレクションをディグした、1時間の素晴らしい音源をHoney Soundsystemに提供。
  
  Sandrien
  fabric Promo mix
  
  アムステルダムのヒーローによる、コズミックなテクノ。
  
  Tom Blip
  The Ransom Note Mix
  
  ロンドンの注目新レーベルBlip Discsを主宰するアーティストが自身の快活なサイドを披露した、アップリフティングなミックス。
  
  Nadia Struiwigh
  Reclaim Your City 246
  
  CPUロスターの新メンバーによる、ロッテルダムスタイルの力強いテクノ。
  
  Patrick Russell
  Live at No Way Back - 10th Anniversary
  
  デトロイトのNo Way Backで録音されたこの音源は、聴くと呆気に取られてしまうくらいものすごい。9月のベスト・ミックスだったLabyrinthでの音源に匹敵するほどで、2ヶ月連続でRussellをピックアップせざるを得なかった。
  
  Kerri Chandler
  RA Live at Brilliant Corners
  
  大騒ぎするほどのことではない。Kerri Chandlerが寿司レストランでレコードをかけているだけだ。