オンラインミックスはエレクトロニックミュージックにおいて必要不可欠な流通手段であり、追いつくことが不可能な速さで日々公開されています。そうした理由から、私たちの2018年のお気に入りを集めたこのリストは決して包括的なものではありません。それが可能な方法はないからです。その代わりに、このリストは今年スタッフをとりこにしたミックスのセレクションであり、毎月のベスト・ミュージック特集とスタッフのオススメから選出しました。

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- Yu Su
  Truancy Volume 201
  
  無限にあるオンラインミックスの中で「Truancy Volume 201: Yu Su」は際立ってパーソナルだと感じた。中国生まれバンクーバー拠点のアーティストによるこのミックスには、彼女のクラシックピアノのトレーニングや、母親の死、Edward Yang監督の映画への愛などが引き合いに出されている。Yu Suの独特の世界観の中では、Lisztの印象派ピアノをTerekkeのディープダブへ、そしてKraftwerkの機械的で楽観的なトラックへシームレスにつなぐ。そのミキシングと流れは注目に値する。
- Nathan Micay
  BIS Radio Show #946
  
  Nathan Micayはトランスとプログレッシブハウスアンセムへの長年にわたる愛を公言しているが、このラジオセッションのようにそれを捉えているのセットは少ない。このもBjörkの高揚感溢れる"Big Time Sensuality"でスタートし、Smashing PumpkinsをPaul Oakenfoldがリミキシングしたトラックから、The Stone RosesのGrooveriderによるリメイクまでを横断し、またそれらをつなぐ新しい蛍光色を帯びたトラックを織り交ぜている。90年代のあの果てしなく続く過剰さを求めている人へオススメのミックスだ。
- Akua
  DISCWOMAN 51
  
  Akuaはテンポを上げることに恐れを抱かない数いる若手テクノアーティストのうちの一人であり、それをベストに実行しているDJでもある。圧迫感のあるキックドラム、突進するシンセ、スリル満点のブロークンリズムで満載のこのミックスで、Akuaはマッハ3の疾走感を体感させる。Claude YoungやMike Dearbornといった彼女が付随するインタビューで名前を挙げているDJヒーローに通ずるような、素早くて熟練したミックススキルを携えた内容だ。
- CCL
  HNYPOT 291: Ode To The Queer Steppas
  
  Honey Soundsystemの素晴らしいポッドキャストシリーズにエントリーした"Ode To The Queer Steppas"で、CCLはダブステップの奇妙な側面領域を通過する旅をもたらしてくれた。T++, Peverelist, Pinch, Shackletonといったイノベーターたちのトラックから、SUEDのようなレーベルの新曲まで、このミックスは爽やかでサイケデリックで、徹底的にジャンルのクリシェを無視している。HNYPOT 291は、完全に違うように聞こえるおなじみのスタイルを作り上げるという、DJのトリックの中で一番難しい技を体現している。
- LSDXOXO
  FACT Mix 667
  
  野心的なヒップホッププロデューサー、エディットマスター、禁じ手無しのDJまで、LSDXOXOの遍歴は見ていて刺激的だ。オールドスクールハウス/テクノからボルティモアクラブ、ゲットーテック、ハードスタイル、そして多数のサブジャンルの間を行き交うこのミックスは、まさに突進的だ。クラシックかつ斬新で、奇妙でタフ。ニューヨーク育ちの彼が現在のホームベルリンで波風を立てるのにうってつけの彼の才能を示す例である。
- Avalon Emerson
  Essential Mix
  
  Avalon EmersonのEssential Mixが例によって素晴らしい内容であることはとりわけ驚くべきことでもない。しかしその内容には驚くべきだ。そのミキシングは優雅でダイナミックで際立っている。トラックリストにはプライベートエディットと才能のある友人（Aurora Halal, Nathan Micay, Overmono）の未発表曲がたくさん盛り込まれている他、シューゲイズやシンセポップなどの意表を突くトラックも含まれている。響き渡るPaul Woolfordのトラックの上に違うスピードでプレイしたSoul II Soulのアカペラをかぶせた瞬間は、今年のどのミックスの中にもない、優れた瞬間かも？
- re:ni
  XLR8R Podcast 557
  
  このセットは今年新たに始動したフェスティバルOrbitsで録音された。re:niのオープニングトラックからは、ポルトガルのうだるような暑さが放出されているようにさえ感じる。精密に重ねられたパーカッション、型破りなリズム、エアリーなパッド––全てが同じ構成単位によって構成されており、ミックスは柔らかなダブからトリッピーなトラック、そしてサイケデリックなテクノへとビルドアップしていく。これは、午後の半ばにレイヴァーたちをダンスフロアへおびき寄せるレッスンだ。
- Peach
  DISCWOMAN 55
  
  「落ち着くのは得意じゃない」と、Peachは今年10月に彼女のDiscwomanミックスが公開された時に語った。実際のところ、彼女のセットはチルなゾーンとはかけ離れたところにある。DISCWOMAN 55は鮮やかかつ力強く、ドリーミーなブレイクビーツ、135BPMのレイヴ、1ドル箱から掘り出した変わりネタ、そしてたくさんの素晴らしい新曲が詰め込まれている。Peachの実力が発揮されたミックスだ。
- Ricardo Villalobos
  Essential Mix
  
  Ricardoの素晴らしいセットを作り上げているもの。それはダンスミュージックにおける永遠の疑問の1つだ。例えばこちらのイビサAmnesiaでの録音は、一部の人たちからはコマーシャルすぎると非難されている。確かに"Zapatac"のGirada Unlimitedリミックスのようなビッグルームチューンもいくつか含まれているが、Ricardoの代名詞でもある、超精密な部分と、彼らしい周りを全く気にしないアティチュードの間の危ない綱渡りが、ここでは最大限に発揮されている。最初の部分のフェーダートリックを聴けば、このセットが最高であることは分かるはずだ。
- Omar
  MOJ mixes 15
  
  Omarは現在はベルリンを拠点としているが、ウルグアイ出身のアーティストである。ウルグアイのシーンではNicolas Lutzが大きな存在として知られる。つまり、LutzとEdurneが運営する"多領域アートプラットフォーム"であるMy Own Jupiterのポッドキャストに彼が素晴らしい音源を提供したことは何の不思議もない。カリスマティックなテクノ、エレクトロ、ハウスの間を通り抜けるハイエネルギーなトリップのこのミックスは幅広いサウンドとムードを行き来し、ウルグアイ出身のその他のセレクターたちにも通づる精巧なトランジションによって繋がれている。
- Mumdance
  Shared Meanings
  
  もしあなたが今まで聴いたこともないような音楽に喜びを感じるタイプの人間であれば、是非Mumdanceを聴くことをおすすめする。彼がキュレートしたコンピレーションのオマケとして録音されたこのミックスは、テクノとドラムンベースの間を行き来し、そしてジャンルというマップから急に完全に外れる。Nkisi、Bambounou、Galaxianのトラックをフィーチャーした『Shared Meanings』は、今年最も挑戦的でフューチャリスティックだったクラブトラックの数々が集約されている。
- Kyle Hall and Jay Daniel
  Live: Fundamentals @ Marble Bar Detroit
  
  世界的な評価をよそに、Kyle HallとJay Danielはデトロイトの為に活動している。その代表例が、彼らが主催するパーティーFundamentals。デトロイト市内のバーやコーヒーショップ、ロフトスペースなどで、6年以上続くシンプルなバックトゥバックセッションだ。Marble Barで録音されたこの音源は、デトロイトハウス、ジャジーな’90年代のシカゴサウンド、UKのブロークンビート、そしてあらゆるソウルの交差点を探究した、マスタークラスのセットだ。
- Slikback
  Unsound Podcast
  
  Slikbackの東アフリカ圏外での初ギグは、クラクフの地下で行われた。今年のUnsoundフェスティバル期間中の、ある肌寒い夜だった。このケニア人アーティストは、1時間のセットの中でトラップ、グライム、そして脱構築されたクラブミュージックをプレイ。全て彼自身による楽曲またはリミックスであり、中には当日出番前に制作したトラックも含まれていた。それは今年の同フェスティバルのハイライトの1つとなり、Nyege Nyegeからまたエキサイティングな才能が登場したことを告げるパフォーマンスとなった。
- Beatrice Dillon
  FACT Mix 657
  
  恐れのない停止、不安感、そして方向転換と、Beatrice Dillonはこの屈曲したミックスでDJに対する自身独自のアプローチを表現している。彼女はこのミックスを、「たくさんのアーティストによる、完全なトラックとカットアップされた断片」を1時間にまとめたものと説明しており、クレジットはアーティスト名のみでトラックタイトルは無し。トラックはジグソーパズルのように入念に並べられており、それらが組み合わさることによって、ミックスが展開するにつれ、より大きな絵を描いていく。
- Mx. Silkman
  Beyond / Below 10
  
  Hi-VisによるミックスシリーズBeyond / Belowは、始動後1年足らずで信頼のおけるアンビエントミックスの出所としての評価を獲得した。それは同シリーズの、忍耐とパーソナリティ両方を重視した自由なアプローチのおかげだろう。米クリーヴランド拠点のMx. Silkmanによるこちらのミックスは、シリーズ最高の出来かもしれない。緊張感がありつつもピースフルであり、コスミッシェの影響を感じられるメロディが活きている。
- Skee Mask and Zenker Brothers
  Unsound Podcast
  
  Unsound Festivalは表向きは音楽のカッティングエッジな部分を紹介する場だが、羽目を外すのにも最高の場所として知られる。その例が、Hotel Forumのメインルームで日曜の朝に録音された、こちらのSkee MaskとZenker Brothersによる3ウェイバックトゥバック。スタイルの幅にはIlian Tapeのサウンドが反映されているが、スピンバックから変化の激しさ、そして経験と勘を頼りにしたミキシングなど、この荒々しいエネルギーはジャングルの影響が感じられる。
- Yaeji
  Blowing Up The Workshop 98
  
  それぞれのフィールドで活躍しているアーティストもいれば、そのフィールドイコールそのアーティスト自身のような人もいる。そう、Yaejiのように。ただ単に40分間お気に入りの音楽をプレイしているだけではなく、このBlowing Up The Workshop 98で彼女は即興ヴォーカルを取り入れ、ミックスとミックステープのハイブリッドを作り上げた。EtchやChevel、そして故DJ Rashadらによるモダンクラブトラックの上でYaejiがハミングし、囁き、ラップし、歌う。自身の声とエフェクトを生かし、スタイルの急転をナチュラルなトランジションに感じさせている。
- Teki Latex
  The Naked King
  
  この男は伊達に”キング・オブ・ブレンド”を自称しているわけではない。フランス人アーティストのミックス3部作の3作目にして最終作であるこの音源は、シリーズの中でも最も愉快で、そして素晴らしいかもしれない。SquarepusherからLil' Flip？いいですね。Crime Mobの"Knuck If You Buck"をSwedish House Mafiaに被せる？何がいけないと言うのでしょう。EurythmicsからDaft PunkからDJ Deeon？自然じゃないですか。このミックスにおける全ての瞬間は、エネルギーとユーモアによって超加速されており、まるで何度も何度も乗りたくなるようなジェットコースターのようだ。
- Kampire
  Sounds Of Sónar
  
  ウガンダはカンパラ拠点のDJ Kampireは、今年のSónarでの自身の素晴らしいセットの方向性を、バルセロナでのメインイベント開催数ヶ月前に公開されたこのSounds Of Sónarミックスによって決定づけた。彼女の名刺代わりのようなこのミックスは、アンゴラ、ウガンダ、ナイジェリア、そしてコンゴ民主共和国のフレッシュなサウンドをフィーチャー。キャッチーでポップなフックと轟くベースがたっぷり詰め込まれており、Kampireが何故東アフリカをリードするDJの1人であるのかをはっきりと示している。
- John T. Gast
  UVC Roots & Destruction
  
  John T. Gastの不可解なドルイドダブは、大きなファンファーレを上げることもなくロンドンの街からそっと這い出してきた。だが、ファンたちの彼への信仰心はカルト的とも言える。彼が今年Bus EditionsによるミックスシリーズRoots And Destructionに提供したこの音源は、ミックステープというよりも1枚のソロアルバムのよう。ダブ、くたびれたエレクトロニクス、そしてアンビエントをコネクトしたGastのプライベートな世界の延長のような、MIDIを使用して制作された心を打つ賛歌だ。
- Mama Snake & Solid Blake
  Live: Dekmantel Festival 2018
  
  Apeiron Crewの共同創設者であるMama SnakeとSolid Blakeはそれぞれが素晴らしいDJだが、このDekmantelでのライブレコーディングは、彼女たちがバックトゥバックにおいていかに優れているかを示している。陰気なテクノからPloyによる”Garys”の無限音階まで、ブレイクビート、エレクトロ、テクノ、トランスのワイルドなカットの間を行き来する、DekmantelのUFOステージでの90分間のセットは、バックトゥバックから生まれる相乗効果を私たちに思い出させてくれる。
- Violet
  Crack Mix 214
  
  レコードレーベルNaiveの創設者として、そしてRádio Quânticaや数あるローカルパーティーの共同創設者として、Inês Coutinhoはリスボンの音楽シーンを一つにまとめる力を持った人物だ。彼女はヤバいDJでもある。世界各地の小箱やパーティーがそれに気が付き始めており、彼女のCrackミックスもそれを証明している。けたたましいバンガーを次から次へとエレガントに投下し、同じタイプのトラックは決して2曲続けてプレイしない。Crack 214には、才能あるDJが自身のレコードで楽しんでいる様子が表れている。
- upsammy
  BAR Radio #40
  
  バンガーを作っていない時、upsammyことThessa Torsingはブリーピーな変わりネタを探すのに多くの時間を費やしている。彼女は90BPM前後のダウンテンポトラックを特に好み、そのスタイルをBAR Rario #40で美しく掘り下げた。ミックスは、素晴らしいアンビエント、IDM、その他の定義付けしにくいメロディックなジャムの間を行き来する、スローモーでメロディックな蛇行。中には、速度を変えたUKベーストラックまで含まれている。その結果、今年最も洗練されていて、かつ最も冒険的なミックスの1つが出来上がった。
- object blue
  Bandcloud Guest Mix
  
  北京出身ロンドン拠点のアーティストobject blueは、DJを始める以前はプロデューサー/ライブアクトとして活動しており、彼女のミックスの仕方にはライブパフォーマンスから来ているであろう興味深いセンスが感じられる。彼女のBandcloudミックスはその良い例だ。目紛しいほど複雑だが直感的なこのセットは、テクノ、ブレイクス、エクスペリメンタルクラブとフットワークを織り交ぜながら、角ばっていてフューチャリスティックなサウンドの間をいとも容易くちょこまかと行き来しており、そこには彼女のテクニックレベルが感じられる。
- Flo Dill
  SANPO 121
  
  オーストラリアのミックスシリーズSanpo Discoにおける美学はゆったりとしているということだ。”Sanpo”は日本語の散歩から来ており、同シリーズは創設者が長い散歩が好きなことが発端となっている。その情報を聞いたNTSのレギュラーFlo Dillは、ECMからのPat Methenyによる美しいトラックでスタートし、その後彼女のロンドン市内でのバス移動のサウンドトラックとなる、1時間の物憂げな音楽が続く。
- DJ Healer
  Planet Lonely
  
  今年の5月、イースターの日曜日にダブルアルバムをリリースしたその数週間後に、DJ HealerはPlanet Lonelyというタイトルのミックスを自身のSoundCloudページで公開した。ただし、ミックスと呼べるかというとそうでもないのだが。アンビエント、ダウンテンポ、ドラムンベースのような音楽からなる数十曲のトラックの間にはいくつかの静寂の時間が存在し、そのメロウさは自己破壊と世界が終わるような不安というテーマによって相殺されている。アルバムとしてリリースされていたら、Planet Lonelyは今年最大のレコードの1つになっていたかもしれない。
- DJ Senior Vasquez
  PARAISOMIX001
  
  デトロイトとベルリンのコネクションについて知っている人は多いだろう。だが、ニューヨークとリスボンのコネクションについてはどうだろう？ニューヨークのベテランJunior Vasquezは、’90年代半ばに見られたポルトガルのトライバルサウンドのファンだった。そしてしばしば、マンハッタンのSound Factoryでポルトガル人プロデューサーによるトラックをプレイしていた。Danny Tenagliaをはじめとするその他のDJたちもその魅力に惹かれ、その後2つの街の間では音楽の絆が結ばれた。リスボン拠点のDJ Photonzが、当時のポルトガル産ハウスで構成したファンキーでスムースなミックスによって、その音楽のコネクションを我々の耳に届けてくれた。
- Nazira
  Mixmag - Kazakhstan scene
  
  エレクトロニックミュージックの世界地図は、キエフやトビリシ、モンテビデオといった街が遅ればせながら認知されるようになったことで、過去数年間で大きく広がった。Naziraが1月にMixmagに提供したミックスは、カザフスタン最大の街であり彼女の地元であるアルマトイへ我々の関心を向けさせた。Naziraが手がけるパーティーZVUKのサウンドをキャプチャーしており、そのビッグなベースラインと鋭いシンセ、そして精密なリズムによってこの小さいながらも生き生きとしたシーンを垣間見ることができるワクワクするミックスだ。
- Evan Baggs
  XLR8R Podcast 530
  
  Evan BaggsによるRAポッドキャストから、このXLR8Rへのミックスまでの2年間で、ヴィンテージサイファイテクノのアシッディーなスタイルへの彼のフォーカスはよりタイトになった。Baggsはこの分野が持つ長所を具体化しており、そしてこのミックスは、彼がこの3、4年間でBinhやDJ Masdaと共に築き上げてきたヴィジョンへのミッションステートメントのようだ。懐かしさは全く感じず、ダンスミュージックの歴史の中で忘れ去られた音が、新しいエネルギーを持って現代に揺さぶりをかけてくる。
- Olive T
  Truancy Volume 205
  
  パッと聴き、このOlive TのTruancyミックスは、ディープでメロディックなハウスを行き来するスムースな内容に思える。だがその後サイケデリックになっていき、ルードでヘヴィーなブレイクビートのセクションが増えてきたかと思いきや、再びおちつく。この中盤のセクションではUKにインスパイアされたサウンドを掘り下げているが、このミックスに感じられる自信と魂には非常にアメリカらしい何かがあり、それが彼女がUSにおけるアップカミングなDJの1人であるということを我々に思い知らせてくれる。

- DJ Bus Replacement Service
  RA Podcast 610
  
  北朝鮮のニュース番組の録音や、子供たちによるドナルド・トランプに向けた合唱、そして"' Roxanne' By The Police But Every Time They Say 'Roxanne' It Gets Faster”というタイトルの曲を含んだDoris WooによるRAポッドキャストは、彼女のルーティンである漫談としてのDJセットが、ただ面白いだけではなく紛れもなく革新的であることを示している。
- Sonido Confirmación
  An Introduction To The Sonidero Sound
  
  メキシコシティ拠点のモバイルサウンドシステムパーティーの緩くグルーヴィーなサウンドを表現した、この街のシーンの中心人物の一人によるミックス。
- Octo Octa
  RA Live: Sónar, Barcelona
  
  ニューヨーク拠点のアーティストが今年のSónarで披露した嬉々としたライブセットは、我々が過去に聴いてきた彼女の音楽よりも、もっとバラエティ豊かなサウンドとジャンルをカバーしていた。バウンシーなブレイクビートからきらめくトランス、こうべを垂れて聴きたくなるようなテクノの間をエフォートレスに行き来し、Octo Octaの音楽がかつてないほど力強く感じられた。
- LilMofo
  RA Podcast 646
  
  東京で最も素晴らしい小箱のうちの1つ、Grassrootsで録音された、このテクノとジャングルのフルスロットルのセレクションで、Lil Mofoは多くの新しいファンを獲得した。
- Orson
  Version: RA Label Of The Month
  
  Versionはもともと、ドイツにおいて極めて重要なダブステップの辺境の地として知られるが、Label Of The Month特集のためにOrsonが提供してくれたミックスは、目を見張るほどの範囲に広がる彼らのヴィジョンを示している。Versionのダブプレートを、Joey BeltramやFrankie Bones、Lenny Deeによるレイヴヒーローたちによる昔のレコードと織り交ぜたこのミックスは、Orsonの時空を旅して音楽を融合するスキルを実証している。
- Sofay
  RA Live: Brilliant Corners
  
  3月にロンドンのBrilliant Cornersで開催された我々のイベントRA Liveに出演する為、Sofayはレコードバッグに心を揺さぶるエクスペリメンタルのレコードをいっぱい詰め込んでグラスゴーからやってきた。イーストロンドンのハイファイバーでまったりと過ごす夜には完ぺきのセットだった。
- Objekt
  RA Podcast 650
  
  テンポを征服することに成功したTJ Hertzは、テクノのもう1つの主な構造的制限に目を向けた。そう、キックドラムだ。RA.650にはそれが全く入っておらず、Surgeonによるオールタイムクラシック”Radiance”でようやく雲のすき間からキックドラムが現れた時、あなたはきっと、テクノには果たしてキックドラムが必要なのだろうか、と思うかもしれない。
- Josey Rebelle
  Live: Rainbow Disco Club 2018
  
  目を閉じて、景色を思い浮かべてみて。あなたは太陽の降り注ぐ、草木が茂った谷にいる。そして世界のベストDJの1人であるJosey Rebelleが、パーティーチューンを投下している。最高だとは思いませんか？
- Nightwave
  RA Podcast 638
  
  グラスゴーのトップDJの1人による、荒々しく、アシッド混じりで、ネオン色に染まったパーティーロッカーな62分間。
- Donato Dozzy
  Live: Alternate Cuts
  
  昨年のTerraforma Festivalを、Donato Dozzyは自身のディープテクノサウンドを避け、ハーフタイムドラムンベースとガバで締めくくった。そして今年、彼はマンチェスターのクラブSoup Kitchenで、幅広いテンポと幻覚的なアプローチにトライ。その結果は、Terraformaのセットと同じくらい聴き応えがあった。