掲載日
Wed, Jan 9, 2013, 10:00
- Tolstoyの『War and Peace』の舞台用に制作した音楽がアルバムとしてリリースへ
ドイツのプロデューサーApparatが、通算7枚目となるアルバム『Krieg und Frieden』をMute Recordsから来月リリースする。
今作はドイツの監督Sebastian Hartmannによる、Tolstoy作の『War and Peace』という演劇のために制作した音楽をまとめたアルバムだ。ドイツのアートフェスティバルRuhrfestspieleの依頼でこの舞台の制作を始めたHartmannは、ApparatことSascha Ringを音楽プロデューサーとして起用した。Ringは30人編成のアンサンブルと共に廃墟となった工場施設で1ヶ月間リハーサルを繰り返した。ApparatのライブバンドのメンバーPhilipp TimmとChristoph Hartmannもプロダクションに参加した。劇中で使用するために作られたため、当初アルバムとしてのリリースは予定されていなかったが、最終公演の後Ring、HartmannとTimmはスタジオに入り、音楽をまとめ1枚のアルバムにした。「スタジオで音源にさらなる改良が加えられ、音楽として完成されたものになった。私はその頃家にいようと、ホテル、飛行機だろうと常にその音源を持ち歩き、少しずつ調整していった」と、Ringは語った。
Apparatの前作は2011年の『The Devil's Walk』であり、こちらもDaniel Miller主宰のUKレーベルMuteからのリリースであった。ニューアルバムの発表をRingは自身のFacebookで行い、こう言い表した。「このアルバムは、初めて制作中に痛みを感じることが一度も無かった。人間の手によって作られているから欠点はある作品だ」。そしてさらに、「ビートが少なく、ドローンが多めの少し不思議なアルバムになった」と、語った。MuteのSoundcloudでは“A Violent Sky”をフリーダウンロードで公開している。
Tracklist
01. 44
02. 44 (noise version)
03. LightOn
04. Tod
05. Blank Page
06. PV
07. K&F Thema (pizzicato)
08. K&F Thema
09. Austerlitz
10. A Violent Sky
『Krieg und Frieden』はMute Recordsより2月15日の発売。