- ワークショップ開講
- Out To Lunchというレーベル主宰者でもあったLowtecことJens Kuhnは、2006年にEven TuellとWorkshop Recordsを設立し、Workshopのリリース第一弾としてKuhn自身の12インチを出した。そしてその後もリリースを重ねて行くなかで、いつしか同レーベルは暖かくて、無駄のない、ドライかつファンキーなサウンドで知られるようになった。さらに、限定枚数のリリース、質の高いパッケージング、余裕をもったリリーススケジュールなど、量より質のリリーススタイルが評価されるようになった。この、辛抱強く丁寧に物事をこなすのはWorkshopの信念のようだ。「色々なアイディアがあるし、色々とプランも立てている」と、Kuhnは言う。「しかしそれを急ぐつもりはないんだ」
WorkshopとLowtecの勢いはとまらない。同レーベルはこれまでKassem MosseやMove Dなど少人数のアーティストのハイクオリティな作品をリリースしてきたが、その間、Kuhn自身はLaid、BrainmathやNonPlusといったレーベルから作品を発表してきた。そんなLowtecは今年の7月、同レーベルからは2008年以来となるソロ作「Workshop 20」をリリースしている。
LowtecのRAポッドキャストは、美しいホームリスニング曲、アブストラクトなエレクトロニクスと、強固なクラブ・サウンドがバランス良く配分されており、彼というアーティスト、そして彼のレーベルの良さがよく現れている。
近況報告をお願いします
最近はリミックスを仕上げて、新しいレーベルを立ち上げている友人のために12インチ作品を作ったんだ。それ以外では、新しいライブセットを組んでいた。レーベル関係の仕事とか、2014年に計画していたプランの多くがまだ終わっていなかったから、今年の残りのギグをある程度キャンセルしたんだ。楽しみにしている11月の日本のギグ以外はね。
制作環境を教えてください
アパートで、2台のTechnics 1210と安物のミキサーで作ったんだ。
ミックスのコンセプトについて教えてください
最近グッときている音楽を集めてみたんだ。このミックスの雰囲気は、Inverted AudioでのLawrenceの素晴らしいミックスがインスピレーションになっている。これはとてもおススメだ。
今年最も面白いと感じた音楽は何でしたか?
このミックスを聴いてもらえれば、今年どういう音楽を聴いていたのか解ってもらえると思う。どの曲も思い入れ深いんだ。新譜もあれば、棚からひっぱり出して来た古い曲もある。世の中にはまだまだ聴いていない素晴らしい音楽が潜んでいるんだ。PAN、Editions Mego、Vlek、Will Bankhead TTT周り、Dynamo Dreesen、Latency、Dialなど。あと、最近Source RecordsやBenjamin Brunnの12インチ、Sabotage CommunicationsとCheap Records Viennaのバックカタログを再発見してよく聴いているんだが、それは俺が聴いている音楽のほんの一部でしかない。
Workshop Recordsの今後1年の予定は?
Hardwax.comをこまめにチェックしてくれ!相変わらず決まったスケジュールは無い。色々なアイディアがあるし、色々とプランも立てている。しかしそれを急ぐつもりはないんだ。素晴らしいKassem MosseのLPと俺の12インチに続いて、年内にあと1枚は唯一無二な作品を届けることを約束するよ。
あなたの今後の予定は?
11月末に日本で2つギグがある。それ以外では、Absurd Recordsのサブレーベル、Avenue 66用に12インチを作っている。そして未発表曲をくれたGunnar、そしてインスピレーションを与えてくれたLawrenceに感謝だ。
トラックリストSoft Focus – EEG (Sähkö Recordings)
Simone White - Flowers In May (Kassem Mosse Remix) (Forthcoming Honest Jon's)
Dean Blunt - Papi – MMIX (Hippos In Tanks)
Dalhous - He Was Human And Belonged With Humans (Blackest Ever Black)
Ro70 AKA Roman Flügel – Alma (Source Records)
Even Tuell & Midnightopera - Workshop Special 02 (Workshop)
Alex Cortex - Laconic C1 (Source Records)
Marsen Jules - Coeur Saignant (City Centre Offices)
Moondog - All Is Loneliness (Honest Jon's)
Tapes - Where Is The Time (Jahtari)
John T Gast – Exile (Men Scryfa)
Kelpe - Double Punt (Svetlana Industries)
Dj Vadim - Variations In U.S.S.R. (DJ Krush Remix) (Ninja Tune – Jazz Fudge)
Bannlust – Bannlust (Craft Records – Sabotage Commuications)
Fabric - Split Guest (Meandyou)
Monkey Maffia – Berk (Fatplastics)
Satellite – Satellite (Vlek)
Paid Reach - Tracking (Forthcoming Paid Reach 7-inch on Ominira)
Zomby - Ascension (4AD)