- 東京のDJがテンポを上げる
- Lil Mofoは地元・東京で週に多い時で3〜4本のギグをこなす勤勉なDJだ。この日本の首都で、ヴェニューからヴェニューへと豊かなネットワークを巡り、裏通りのバーではレゲエをプレイし、大きめのクラブではテクノを響かせる(このポッドキャストも、都内で愛されている小箱のひとつGrassrootsでレコーディングされたものだ)。ダンスホールをプレイしていた彼女がThe Trilogy Tapesの設立者Will Bankheadの目に留まったのも、こうしたギグの最中のことだった。その後、同レーベルからの依頼で制作されたTTT mixtapeは今年の前半にリリースされた。彼女は他の東京のDJ達と同様、日中の仕事との調整をつけながらギグを行っている。曰く、「この超ストレス社会の中で、少しでもましな気分になってもらいたい」という思いから、彼女はDJとして、働きすぎの人々のためにプレイしているそうだ。
Lil Mofoは2年間のロンドン滞在を経て、約12ヶ月前に東京に戻ってきた。ロンドンではNTS Radioにてレギュラー番組Only The Lonelyをホストし、レゲエ、ダンスホール、テクノ、アンビエント、ドラムンベースと、何でもありの幅広い音楽テイストを披露していた。このRAポッドキャストでは、140BPMを超える程にまでテンポを上げ、危険な香りのエレクトロニック、ジャングル、ハードコア、エレクトロ、テクノ、そしてトランスまで、一挙にまとめ上げている。
近況報告をお願いします。
昼の仕事しながらDJをしています。
ミックスの制作環境について教えてください。
わたしが育った近所の音楽バーGrassrootsでのプレーを録音しました。使用機材はGrassrootsのためにつくられたAlphaのミキサー、SL-1200MK5Gが2台、Edirolで録音して、Audacityで書き出しています。
ミックスのコンセプトについて教えてください。
夜遊びのイメージです。不安、期待、よくない出来事、楽しい出来事。もちろん大好きな曲だけで構成しました。
東京で多忙なDJスケジュールをこなしていますよね。現在の東京のシーンの状態について説明してもらえますか?
個人的な視点でしかありませんが、死にかけています。みんな必死で、才能ある若い人たちの多くはここから海外へ脱出することを夢見ています。わたしにできることはDJしかないので、この超ストレス社会の中、みんなにすこしでもましな気分になってもらえるようやっていきたいです。
東京でプレイするのにお気に入りの場所はどこですか?
小さなバーで、レゲエのサウンドシステムで、テクノのクラブで、ウェアハウスで、いろいろな場所で平行してプレーし続けることが自分の中では重要なことです。残念ながら近年はいつ行っても新鮮で楽しい場所というのは個人的にありませんが、東京に面白いパーティーを探しにくれば、どこかで遭遇できるはずとは思っています。
今後の予定は?
今月からリヨンのインターネット・ラジオ局LYL Radioでレギュラーのショーをはじめるので、ぜひ聴いて下さい。あとは年内、上海、ニューヨーク、台北と海外でプレーする機会も残っており、楽しみにしています。
トラックリストKocmoc (Kosmos) - Syväkosmos
Blectum From Blechdom - Cosmic Carwash
Add N To X - Meetings In Compact Boxes
Christian Vogel - 16 Bit The 8
L.T.J. Bukem - Music (Happy Raw)
Dillinja - Gangsta
Jimmy Cliff ?– I Can See Clearly
DJ Connie - Together
DJ DR-660 - Phonky No. 69
DMX Krew - Bad Vibes
Skanna - Untitled (Nightstalker EP)
DJ Richard - Benzos
DJ Deeon - Exta-C (909-Rzi Rx)
Dee Jay Nehpets - I Came To Bring The Pain
Bandulu - Ishmaelite
The Dark Man - Return 1
Holdie Gawn - Hypoferm
DHS - Hypnosis
Errorsmith & Mark Fell - Protogravity
Joy Orbison - Fuerza