- Berghainの最もエクレクティックなDJによる"カセットテープ・スタイルのミックス"
- 「僕の使命と義務は、新たな感動と新たな記憶を生み出すことだと信じている」と、Borisは今回のインタビューで私たちに語ってくれた。DJがそう言うのは理にかなっている。なぜなら、技術でもって主に思い出と経験をもたらす商売だからだ。人は確かなレコードを確かなダンスフロアで聞くと、DJになろうという気になる。そうした人がプレイすることで、(理想的には)同じような思い出をその人のオーディエンスへもたらすことになる。Borisはこれを遂行する良い位置にいるのだ。彼の音楽歴は80年代の西ベルリンで始まり、Paradise GarageとDavid MancusoのLoftが全盛期だった頃にニューヨークで過ごし、その後ベルリンのテクノシーンの激しい黎明期に間に合うように戻っている。OstgutのレジデントDJを務め、現在は後継となる高名なBerghainをホームとしている。
BorisのDJとしてのスタイルには、こうした豊かな経験が表れている。一言でいうならばエクレクティック。ホームのBerghainでテクノをプレイすることもあれば、上階のPanorama Barではハウスやディスコ、HI-NRG、その他何でもプレイする(いつかの大晦日ではMaurice Revelの"Boléro"を1曲全部かけ、ダンスフロアの伝説的な瞬間をもたらした)。RA.673でBorisは、大部分を新しいサウンドから引き出しながらも、自身のコレクションの広さと多様さを見せている。スムースで予測不可能な"カセットテープ・スタイルのミックス"(音量の大小にかかわらず、様々な設定で聞くことができるという意味で、本人がそう例えている)で、あるスタイルから次のスタイルへと移行していく。
トラックリストDesroi - Birth
90 Process - Strange Feeling
Dormir - In Pursuit (Cop Envy)
Ploy - Ramos
J. Tijn - Concave
Primal Code - Alhambra
Lachrin - I XVI V VI VII
End Train - Hypnosis (Tape feed)
Martyn - Try To Love You
Unhuman - Behind the Pulse
Makeness - Get Tae
The Baker - Of Gold And Bitter Bread
Spatial - A Music of Sound Systems (Yilan)
Karim Maas - C C E D
Gabber Eleganza - Total Football
Arad - Slua Washed
Phase Fatale - Incision
Analog Tara - Density and Surface
Vessel - Argo (For Maggie)
Clark - Piano Ecst
Verraco - Don't Kill'em All
Mike Davis - Communique´ From An Absent Future 3
Tred - To(night)
Barker - When Prophecy Fails