- 日本の重要DJによるスムースなハウス
- 日本人アーティストにフォーカスしながら東高円寺のGrassrootsでひっそりと続けるLAIRシリーズのほかに、KabutoはDaze Of Phazeという重要なパーティーを主催している。同パーティーでは、ここ日本の首都の他の場所で耳にするような滑らかでミニマリストなハウス、あるいはヒプノティックなテクノと比べると、よりメロディックなアクトをホストしており、我々の現地スタッフの1人は、USハウス / テクノと、フランクフルトのクラブRobert Johnsonで聴くようなサウンドを足して割ったようなスタイルだと説明する。参考までにお伝えすると、過去にEvan Baggs、Andrew James Gustav、Gwenan、Oskar OffermannといったDJを招聘してきた。
このハイブリッドなアプローチは、エレガントでスムース、それでいて骨太なKabuto自身のDJにも表れており、デトロイトスタイルのコードや、図太くアシディックなベースラインと舞い上がるストリングス、そしてディスコやハイエナジーの影響をはっきりと感じるハウスミュージックなどを聴くことができる。ミックスはシームレスでほぼ完ぺき、だが全く冷淡ではない。そこには、世界中のアーティストや友人たちから“Aniki(アニキ)”と慕われる、Kabutoという人物を定義づけるような温かさが感じられる。
近況報告をお願いします。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月初旬のオーストラリアでのギグを最後に全てのギグがキャンセルになりました。しかし最近はDJの活動も少しずつ出来るようになってきたので、去年からストップしていたDAZE OF PHAZEを再開する事もあり忙しく過ごしています。
ミックスの制作環境について教えてください。
ターンテーブル2台とミキサーで自宅で録りました。
ミックスのコンセプトについて教えてください
特にコンセプトはありません。ドライブや移動中に聴いてもらえたら嬉しいです。
パンデミック中はどのように過ごしていましたか?
クラブでライブ配信をやったり、部屋のレコードの整理をしたり、レコード屋に行ってDigしたり、あとは家族や友人達とゆったり過ごしていました。
パンデミックに対する東京のシーンの対応はどうでしたか?現状はどうなっていますか?クラブは今営業しているのでしょうか?
東京のシーンの対応よりも国と東京都の対応が遅すぎる。そして未だ沢山の人が影響を受けており、全く先が見えない状況の中で各クラブは感染症対策を実施しながらなんとか営業していますが、来場者数はかなり減少しています。 クラブ、フェスティバル、レコードショップなどあらゆる業種が財政的にも厳しい状況だと思います。
今後の予定は?
しばらくは海外へ行く事が難しい状況なので、今後は国内での活動が中心になっていくと思います。そして世界中にいるダンスミュージックシーンに関わる人達も大変厳しい状況だと思いますが、自分の身の回りから今出来る事を前向きにしっかりやっていこうと思います。