- 急成長を遂げたクラブナイトとして、またエージェンシーとして成功を収めてきたToi Toiが、レコード・レーベルを始めていなかったのは、単に時間の問題だった。Mr. Gが2012年にこのパーティーでプレイした際、非常に素晴らしい一夜になったようだ。ロンドンを拠点とするToi Toiに感動した彼は、後にBasscultureからリリースした作品で、このパーティーに捧ぐトラックを収録している。数ヶ月が経った今も、その思いは引き続き溢れている。テック・ハウスのベテランMr GがToi Toiのレーベルを発足させたのだ。
"Mango And Rum"により、本EPは荒々しいスタートを遂げる。歪んだキックがごつごつとした土台を作り上げており、ホイッスル、ドラマティックなサウンド、そして噴き出すような女性ボーカルによってアレンジが成されている。朝方5時のクラブの白みがかった空気を漂わせるトラックは、生命力に満ちている。Toi ToiのレギュラーであるDaze Maximが担当したリミックスでは、そうしたエッジがさらに研ぎ澄まされ、より端整でありながら、求心力を弱めた解釈のもと、リズムがタイトなものとなっている。"Side Swing"では、Mr Gが作り上げるスモーキーでピークタイムのフロアへと、しっかりとリスナーを誘っている。素晴らしく陽気なベースラインが、このトラックのほぼ全てであり、シンプルなシンセによって、この強力なDJツールに味付けがなされているだけだ。そして、一番最後にベスト・トラックを持ってきた。"Feeling"では、力強い息吹のうねりと暖かく轟くサウンド、そして時折聞こえてくる「I Love You Baby!」という叫びに包まれながら、EPは幕を閉じる。
トラックリストA1 Mango & Rum
A2 Side Swing
B1 Mango & Rum (Daze Maxim remix)
B2 Freefall 7